毘沙門天真言を分解して意味を考える
「オンベイシラマンダヤソワカ」
この言葉は、毘沙門天の真言として知られています。
寺院や仏教の本で見たことがある人も多いでしょう。
しかし、この言葉は日本語ではありません。
実は
古代インドの言葉
が元になっています。
では、この真言はどのような言葉なのでしょうか。
真言の元になった言葉
仏教の多くの真言は
サンスクリット語
という言葉が元になっています。
サンスクリット語は古代インドで使われていた言葉で、仏教やヒンドゥー教の経典にも使われていました。
真言はこのサンスクリット語の音を
漢字で写したもの
です。
そのため、日本語として意味を訳すのが難しい言葉も多くあります。
オンベイシラマンダヤソワカの分解
この真言は、音をいくつかに分けて考えることができます。
オン
ベイ
シラ
マンダヤ
ソワカ
それぞれはサンスクリット語の音を写したものと考えられています。
一般的には次のような意味があるとされています。
オン
仏教の真言によく出てくる言葉です。
サンスクリット語の
オーム(Om)
が元になっています。
宇宙の根本の音とも言われ、神聖な言葉とされています。
ベイシラマンダ
これは毘沙門天の名前に関係する部分とされています。
毘沙門天はインドでは
ヴァイシュラヴァナ
という名前でした。
この名前が中国を経て、日本では
毘沙門天
と呼ばれるようになりました。
その音の一部が
ベイシラマン
などの形で残っていると考えられています。
ダヤ
サンスクリット語では
「〜に対して」
のような意味になることがあります。
真言では、神仏に向けた言葉の一部と考えられています。
ソワカ
真言の最後によく出てくる言葉です。
サンスクリット語では
スヴァーハー(svaha)
という言葉が元です。
意味としては
- 成就
- 叶う
- 完成する
などと解釈されることがあります。
毘沙門天とはどんな存在か
この真言の主であるのが
毘沙門天
です。
毘沙門天は仏教の守護神であり、四天王の一尊として知られています。
北方を守る武神であり
- 勝利
- 守護
- 財運
などの象徴とされてきました。
日本の歴史と毘沙門天
日本の歴史の中でも、毘沙門天は強く信仰されてきました。
特に有名なのが
上杉謙信
です。
謙信は毘沙門天を深く信じ、自らを毘沙門天の化身として戦ったとも言われています。
戦国時代には、戦の守護神として多くの武将に信仰されました。
真言はなぜ訳されないのか
真言は普通の言葉のように意味を訳さないことが多いです。
その理由は
音そのものに意味がある
と考えられているからです。
密教では
- 真言
- 印
- 梵字
などを組み合わせて修行を行います。
この考え方を日本に伝えた人物として知られているのが
空海
です。
空海は中国(唐)で密教を学び、日本に持ち帰りました。
そして真言密教を広めました。
真言は瞑想に近い習慣
真言を繰り返すことは、瞑想と似た効果を持つことがあります。
短い言葉を繰り返すことで
- 呼吸が整う
- 意識が集中する
- 心が落ち着く
という状態になります。
現代ではこれを
マントラ瞑想
と呼ぶこともあります。
オンベイシラマンダヤソワカを唱える意味
この真言は特別な修行者だけのものではありません。
日常の中で
- 心を整えたいとき
- 不安なとき
- 気持ちを落ち着けたいとき
静かに唱える人もいます。
もちろん人によって感じ方は違いますが、千年以上続いてきた言葉には理由があるのかもしれません。
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